先日、はな子に本を読んでやっていたら、
それは、とても悲しい物語でした。
おかあさんが病気で死んでしまって、
9歳、6歳、3歳の子供が残されるというお話。
「はなちゃん、このお話、悲しいねえ。
お母さん、涙が出そうだよ。
はな子はもし、お母さんが死んじゃったらどうする?」
そんなのいやっ、お母さん死なないで〜
と泣きつかれるかと思ったら、
「う〜ん、そうだねえ、どうするかなあ」
と、意外にも冷静な返事のはな子。
「あら、はな子、平気なの?
お母さんが死んだら、ご飯は誰が作ってくれるの?」
「それはきっと、お父さんが作ってくれるよ」
「むむむ・・・じゃあ洗濯は誰がしてくれるの?」
「それは洗濯機がしてくれるよ」
「じゃあお掃除は?」
「お掃除はあんまりしなくてもいいよ。
お母さんもいつも言ってるじゃん、
”お掃除なんてしなくても、ホコリで死ぬわけじゃないからね”って」
「うむむむむ・・・じゃあ保育園の送り迎えは誰がしてくれるの?」
「はな子ももう来年から小学校に行くから、
送り迎えはいらないよ」
「じゃあ・・・じゃあ・・・ご飯の時に、誰がはな子のお口にご飯を入れてくれるの!?」
「それはもう自分で食べるからいいよ」
「ううむ・・・じゃあ・・・じゃあ・・・
一体、だれがモルディブに連れて行ってくれるのよ!?」
「あっそれはお母さん!!
お母さん、死なないで〜〜!!」
ですと。
自分の存在意義を思い知りました。
これからは、母としてでもなく、妻としてでもなく、
一介のツアーコンダクターとして生きていきます・・・。