「ヒアアフター」

クリント・イーストウッド監督、マット・デイモン主演の映画です。

クリント・イーストウッドってもう80歳なんですってね。
それでこんな作品を作るなんて、すごいです。

死者と交信できるという特殊な能力を持ったジョージ(マット・デイモン)、
その能力を生かして、お手軽にお金儲けもできるだろうに、
そんなことはせず、
むしろ、その能力のために深く傷ついて、目立たないように生きている。

プーケットで津波にのみこまれて、臨死体験を味わったジャーナリストのマリー。
それまで仕事もばりばり、成功者で有名人だったのに、
この体験によって興味の方向性が変わっていく。

津波のシーン、すごくこわかったです。
プーケットには津波前に一度、訪れたことがありますが、
まさにその町並みでした。
今はもうすっかり復興したの?

少年マーカスは、双子の兄を交通事故で失い、
薬物中毒の母親は施設に入り、
ひとりぼっちになって、里親に引き取られる。
孤独の中で、死んだ兄と話をしたいと強く願うようになる。

この3人の運命が交錯しあうお話です。

「死と再生」というようなものについて語られているんだけど、
すごく静かで丁寧に描かれたお話です。

もっと盛り上がる映画の方が好き、という方は多いでしょうが、
最近、ハリウッド映画のCG多用のバリバリドッカーーーンというのに飽きてきたので、
こういう映画、深く印象に残りました。

だってさ、あんなにCGで画面を作りまくるのなら、
最初っから、俳優も女優も使わずに、全部CGで描けばいいじゃん、って思いません? アニメみたいに。

マット・デイモンって、濃ゆくて暑苦しくて、あんまり好きじゃないんだけど、
「インビクタス」とかすごくよかったし、
気がつくと、最近の作品は全部見ているかも。
今日の役も、とてもよかったです。
by powderblueY | 2011-02-22 00:12 | 映画 | Comments(0)


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