上高地 2011-10

7時間のハイキングを終えて、無事にホテル白樺荘に戻ってきました。


ところで、このホテルの名物に「ジャンボモンブラン」というのがあります。
ホテルの中のカフェでいただけるのですが、
直径11cmもある巨大モンブランなのだそうです。


宿泊者は、これをお部屋に持ってきてもらって食べることができる、というのを知って、
昨日、チェックインしてすぐに注文してみました。


お部屋でスイーツをいただけるなんて、
まるで In Villa Dining って感じね。


と、ご機嫌で注文したところ、
「申し訳ございません。本日は売り切れました。
 アップルパイならご用意できますが」
と言われ、もう口の中がスイーツ受け入れ態勢100%だったので、
思わず、アップルパイを注文してしまいました。


とってもおいしかったけど、
やっぱりジャンボモンブランが食べたい!


で、この日も、ハイキングから帰って、部屋に戻るとすぐに、
フロントに電話をしました。


するとっ、
「申し訳ありません。本日は売り切れました。
 アップルパイならご用意できますが」
と言われ、今日もアップルパイを注文しちゃったじゃんか!


ううう、明日上高地を去る前に、必ずジャンボモンブランを食べるわっ。


お風呂に入って、6時から夕食です。
今日は、昨日のメニューとは違って、
イワナの塩焼きや、

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牛肉の陶板焼などがあり、

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おまけに、ジロの要望で、サイコロステーキも追加オーダー。

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レストランの中を見回すと、昨日わたしたちが頂いたメニューと同じものを召し上がっている方もいらっしゃったので、
連泊の人には、メニューを変えているんだと思います。


どれもおいしかったです。満腹。


お部屋に帰ると、お布団が敷かれています。

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もともとこのお部屋は定員が3人のようなので、
布団を4組敷くのは、ちょっと無理があるみたい。
でも疲れていたので、気にせずすぐに寝ました。




そして、翌朝。
わたし一人、5時半に起床。
みんなを起こさないようにそーっと着替えをして・・・


どこへ行くの?


実は、「早朝ウォーキング」というのに参加するのです!
夕べ、フロントで申し込みをしておきました。
このホテルの主催している「上高地白樺自然学校」というネイチャーガイドウォークの1つで、
1人750円で参加できます。
朝早く起きれるか迷ったのですが、申し込みました。
主人や子供たちも誘ったけれど、
「そんなに朝早く起きれない」と、あっさり却下されました。


さて、フロントに6時に集合。
この時点で、気温は3℃でした。


1人1つずつ双眼鏡を渡され、さっそく出発です。


ホテルのすぐそばの散策道から、穂高連峰をながめます。

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ガイドの竹原さん。上高地認定ガイドだそうです。
一昨日、クラフト教室でミサンガを作った時の先生ですね。

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この稜線を双眼鏡と、それから竹原さんの用意してくれた望遠鏡で覗いてみると、

な、なんと、
稜線には50人ほどの人がいるんです!
歩いてたり、岩に登ってたり、寒いのか体をこすってたり、
手に取るようによく見えます。
双眼鏡の映像をお見せすることはできないので、とっても残念だけど、
まるでそこにいるかのようにはっきり見えるんです。
でも実際には、何キロも離れた、標高3000m越えの稜線の上なんですよ。


「みなさん、御来光を待っているんですよ」
と竹原さん。なるほど。


あの稜線の上に出るには、
昨日行った徳沢から登山道を登って、涸沢経由で上がるらしいですが、
それは今見えている方向からすると、裏側からのアプローチになります。

(もう1度、載せますね)
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だけど、もう1つ、「直登」という方法があって、
それは5月頃、雪が消えかけて、表面が固まって、雪崩の心配がなくなった頃に限られるそうですが、
今見えている正面の根雪のあたり(白いところ)から、そのまままっすぐに、
ひたすら上へ上へと上がっていく方法なんだそうです。

す、すごいですねえ。
山に登る人たちって、なんだかすごいですよね。
なんでそんなしんどい思いを、自分に課すんでしょう。
せっかくのお休み、南の島で青い海を見ながら椅子にねっころがってビール飲んでる方がいいじゃありませんか??

なんていうのは、愚問だけれど、
でも山に行くというと、なんだかすごくストイックなことをしているようで、
周りから「気をつけて行って来いよ」なんて言われるけれど、
南の島に行くというと、こんなに休みを取って周りに迷惑かけていいわねえ脳天気で、みたいに思われるのは
なぜでしょうね。
わたしの被害妄想?


さて、ガイドさんからはいろんな説明を受けながら歩きます。
さっきお話しした登山ルートの話とか、
木々の名前、鳥の名前、
昨日お話しした上高地で一番きれいな水の清水川の話、などなど
勉強になるわあ、ってことばかり。


そして、この上高地の地形ができた由来について。


この高い山に囲まれた中に、細長い平らな土地が10kmも続くような特異な地形、
どうやってできたのでしょうか。


今から7000万年前ごろ、(数字は違うかも。読み飛ばしてね)
焼岳が噴火して、ここには堰止め湖ができたんだそうです。
(ほら、今年の9月初めの台風で、奈良にも堰止め湖ができましたよね)
今の釜トンネルよりも下流、坂巻温泉のあたりに堰ができて、
それより上流には巨大な湖があったんだそうです。
何千年もの間に、周りの急峻な山から木や土砂が湖に流れ込んで、
湖底に堆積していった。
だから今、上高地には砂地のところがたくさんあるんですって。
で、ある時、堰が決壊して、大量の水が流れ出し、
梓川は松本方面へ流れるようになったのだとか。


でも、これも仮説の1つに過ぎず、本当のところはまだわかってないんだそうです。


こんなお話を聞きながら、早朝の上高地を歩きました。
河童橋を渡り、
小梨平キャンプ場のあたりまで。

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ここにも色とりどりのテントがたくさん張ってあります。
テントの入り口が開いて、はな子くらいの歳の男の子が寝袋から出てきたのにはびっくり。
夕べ、寒くなかった?
(テントの中って、狭いところに何人もの人が寄り集まって寝てるから、意外と寒くないのかな?)

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こうして竹原さんのとっても楽しいお話を聞きながら1時間ほど歩いて、
ホテルに戻りました。
家族だけで自分たちのペースで散策するのももちろん楽しいけれど、
一度、こういうガイドの方の話を聞きながら歩くのも、
非常にためになっていいもんだなあと思いました。
お勧めです。
by powderblueY | 2011-11-12 23:43 | 国内旅行 | Comments(0)


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