7時間のハイキングを終えて、無事にホテル白樺荘に戻ってきました。
ところで、このホテルの名物に「ジャンボモンブラン」というのがあります。 ホテルの中のカフェでいただけるのですが、 直径11cmもある巨大モンブランなのだそうです。 宿泊者は、これをお部屋に持ってきてもらって食べることができる、というのを知って、 昨日、チェックインしてすぐに注文してみました。 お部屋でスイーツをいただけるなんて、 まるで In Villa Dining って感じね。 と、ご機嫌で注文したところ、 「申し訳ございません。本日は売り切れました。 アップルパイならご用意できますが」 と言われ、もう口の中がスイーツ受け入れ態勢100%だったので、 思わず、アップルパイを注文してしまいました。 とってもおいしかったけど、 やっぱりジャンボモンブランが食べたい! で、この日も、ハイキングから帰って、部屋に戻るとすぐに、 フロントに電話をしました。 するとっ、 「申し訳ありません。本日は売り切れました。 アップルパイならご用意できますが」 と言われ、今日もアップルパイを注文しちゃったじゃんか! ううう、明日上高地を去る前に、必ずジャンボモンブランを食べるわっ。 お風呂に入って、6時から夕食です。 今日は、昨日のメニューとは違って、 イワナの塩焼きや、 牛肉の陶板焼などがあり、 おまけに、ジロの要望で、サイコロステーキも追加オーダー。 レストランの中を見回すと、昨日わたしたちが頂いたメニューと同じものを召し上がっている方もいらっしゃったので、 連泊の人には、メニューを変えているんだと思います。 どれもおいしかったです。満腹。 お部屋に帰ると、お布団が敷かれています。 もともとこのお部屋は定員が3人のようなので、 布団を4組敷くのは、ちょっと無理があるみたい。 でも疲れていたので、気にせずすぐに寝ました。 そして、翌朝。 わたし一人、5時半に起床。 みんなを起こさないようにそーっと着替えをして・・・ どこへ行くの? 実は、「早朝ウォーキング」というのに参加するのです! 夕べ、フロントで申し込みをしておきました。 このホテルの主催している「上高地白樺自然学校」というネイチャーガイドウォークの1つで、 1人750円で参加できます。 朝早く起きれるか迷ったのですが、申し込みました。 主人や子供たちも誘ったけれど、 「そんなに朝早く起きれない」と、あっさり却下されました。 さて、フロントに6時に集合。 この時点で、気温は3℃でした。 1人1つずつ双眼鏡を渡され、さっそく出発です。 ホテルのすぐそばの散策道から、穂高連峰をながめます。 ガイドの竹原さん。上高地認定ガイドだそうです。 一昨日、クラフト教室でミサンガを作った時の先生ですね。 この稜線を双眼鏡と、それから竹原さんの用意してくれた望遠鏡で覗いてみると、 な、なんと、 稜線には50人ほどの人がいるんです! 歩いてたり、岩に登ってたり、寒いのか体をこすってたり、 手に取るようによく見えます。 双眼鏡の映像をお見せすることはできないので、とっても残念だけど、 まるでそこにいるかのようにはっきり見えるんです。 でも実際には、何キロも離れた、標高3000m越えの稜線の上なんですよ。 「みなさん、御来光を待っているんですよ」 と竹原さん。なるほど。 あの稜線の上に出るには、 昨日行った徳沢から登山道を登って、涸沢経由で上がるらしいですが、 それは今見えている方向からすると、裏側からのアプローチになります。 (もう1度、載せますね) だけど、もう1つ、「直登」という方法があって、 それは5月頃、雪が消えかけて、表面が固まって、雪崩の心配がなくなった頃に限られるそうですが、 今見えている正面の根雪のあたり(白いところ)から、そのまままっすぐに、 ひたすら上へ上へと上がっていく方法なんだそうです。 す、すごいですねえ。 山に登る人たちって、なんだかすごいですよね。 なんでそんなしんどい思いを、自分に課すんでしょう。 せっかくのお休み、南の島で青い海を見ながら椅子にねっころがってビール飲んでる方がいいじゃありませんか?? なんていうのは、愚問だけれど、 でも山に行くというと、なんだかすごくストイックなことをしているようで、 周りから「気をつけて行って来いよ」なんて言われるけれど、 南の島に行くというと、こんなに休みを取って周りに迷惑かけていいわねえ脳天気で、みたいに思われるのは なぜでしょうね。 わたしの被害妄想? さて、ガイドさんからはいろんな説明を受けながら歩きます。 さっきお話しした登山ルートの話とか、 木々の名前、鳥の名前、 昨日お話しした上高地で一番きれいな水の清水川の話、などなど 勉強になるわあ、ってことばかり。 そして、この上高地の地形ができた由来について。 この高い山に囲まれた中に、細長い平らな土地が10kmも続くような特異な地形、 どうやってできたのでしょうか。 今から7000万年前ごろ、(数字は違うかも。読み飛ばしてね) 焼岳が噴火して、ここには堰止め湖ができたんだそうです。 (ほら、今年の9月初めの台風で、奈良にも堰止め湖ができましたよね) 今の釜トンネルよりも下流、坂巻温泉のあたりに堰ができて、 それより上流には巨大な湖があったんだそうです。 何千年もの間に、周りの急峻な山から木や土砂が湖に流れ込んで、 湖底に堆積していった。 だから今、上高地には砂地のところがたくさんあるんですって。 で、ある時、堰が決壊して、大量の水が流れ出し、 梓川は松本方面へ流れるようになったのだとか。 でも、これも仮説の1つに過ぎず、本当のところはまだわかってないんだそうです。 こんなお話を聞きながら、早朝の上高地を歩きました。 河童橋を渡り、 小梨平キャンプ場のあたりまで。 ここにも色とりどりのテントがたくさん張ってあります。 テントの入り口が開いて、はな子くらいの歳の男の子が寝袋から出てきたのにはびっくり。 夕べ、寒くなかった? (テントの中って、狭いところに何人もの人が寄り集まって寝てるから、意外と寒くないのかな?) こうして竹原さんのとっても楽しいお話を聞きながら1時間ほど歩いて、 ホテルに戻りました。 家族だけで自分たちのペースで散策するのももちろん楽しいけれど、 一度、こういうガイドの方の話を聞きながら歩くのも、 非常にためになっていいもんだなあと思いました。 お勧めです。
by powderblueY
| 2011-11-12 23:43
| 国内旅行
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