さて、暑い中を歩いて「鯉山」まで来ました。
山のそばの町屋の奥に向かって、たくさんの人が並んでいるので、 「きっとなにか、宝物が展示してあるのよ。並んでみようよ」 と、暑くて死にそうな顔をしている家族を誘って、並んでみました。 すると、ウナギの寝床のような家の奥に向かう壁に、 「立身出世・難関突破」と書いてあるじゃあありませんか。 黄河龍門の滝を登った鯉が竜になるという中国の伝説(いわゆる登竜門ですね)に由来したものですね。 こりゃ絶対お詣りしとかなくちゃ。 列が進んで、奥まで行ってみると、 おお、ここにお詣りするのね。 お賽銭をはずんで、と。 そばには、ご神体の鯉が祀られています。 左甚五郎の作なんですって。 そしてそばにあるタペストリーは、 16世紀のベルギー製で、古代ギリシャの叙事詩の場面を描いたもので、 国の重要文化財なんですってよ。 そんな貴重なものが、こうしてなにげなく展示されていて、無料で見られるなんて、 すごいわ〜。 立身出世の御守り、子供たち用に、もちろん買いました。 御守りのヒモは、自分で願い事をしながら結ぶんですって。 出口まで来て、 「ちゃんとお詣りした? 立身出世・難関突破の神様だってよ」 と主人に言ったら、 「えっっっ!? 知らなかった。どこにそんなこと書いてあった??」 と、まさに”豚に真珠”状態です。 「壁に書いてあったじゃん」 「え〜〜、じゃあもう1回お詣りしてくる」 と引き返していき、2度目のお詣りを終えてくると、 「オレさあ、○○○の試験を受けろって上司から言われてるんだよね。 もう3年くらい前から。 今年くらいはそろそろ受けなきゃいけないよなあ。 それをお願いしてきた」 なんだよ、自分のことかよ〜。 子供たちの立身出世・難関突破をお願いしたんじゃないのかよ。 それにしても、他力本願な人。 その後も、いくつかの山鉾を見て回りましたが、 暑くて汗が滝のように流れて、化粧もとれちゃったし、 歩きすぎて足は痛いし、 なにより子供たちがもう限界なので、 四条烏丸のここに入りました。 ファッションビルですけど、 ACTUSというインテリアショップが入っているのが外から見えたので。 中はクーラーが効いて、天国のようです。 椅子やソファがたくさん展示してあって、 座り心地を試すふりをして、疲れを癒やす観光客多し。 それに、うちのダイニングの椅子は、結婚した時にACTUSで買ったんだけど、 カバーが汚れてぼろぼろになって、買い替えたいと思っていたのよね。 だけど、名古屋のACTUSは辺鄙なところにあって、行きづらいんです。 それで、一石二鳥とばかりに、カバーを注文しちゃいました。 ここで十分に涼んで、元気を取り戻してから、 そろそろ晩ご飯に出かけましょう。 ネットで調べて、nippon style dining 栞屋というところを5時に予約してありました。 6時から歩行者天国になるので、それまでに夕食をすませておきたかったんです。 四条烏丸からすぐのお店。 中にはいると、靴を脱ぐところが、 こんな昔ながらの靴箱になっていて、おもしろい。 お店の中も、趣があっておもしろいです。 個室に通され、まずは飲み物を注文し、 運んできてくれたおねえさんが、 「お料理の注文お伺いします」 と言いますが、 「すみません、一杯飲んでから、考えます」 まずは飲まないとやってられないわ。 「かんぱ〜い!」 5秒後。 大人はビール、子供はウーロン茶、一気飲みです。 水分が細胞の1つ1つに染み渡っていくのがわかるわ〜。 あ〜、本当に暑かったね〜。 熱中症の一歩手前だったわ。 お料理もいろいろあっておいしかったです。 店に入った時には「食べるものはあまりいらない。腹減ってない」なんて言っていた主人も、 水分補給で元気が出たらしく、あれやこれや食べまくり、 最後には「鱧の天ぷら」やデザートまでも。 店内の階段はステンレスで、エスカレーターみたいです。 お店を出た時には、すでに19時で、 歩行者天国になった烏丸通りは、ものすごい人! 自分の意思であっちへ行きたい、とかは無理で、 ただただ人波に流されていくだけなのですが、 暮れなずむ空に、提灯がきれいです。 そして、あっちの山からも、こっちの鉾からも、 コンチキチンというお囃子の音が。 ああ、これぞ祇園祭だわ。 橋弁慶山では、 「どうですか〜、力縄どうですか〜」 と声を合わせて、女の子たちがお客を呼んでいます。 かわいいね。 特に人通りの多い室町通や新町通は、一方通行になっていて、 (車はもちろん入れず、歩行者が一方通行なのよ) とにかくものすごい人でございました。 早めに引き上げて、地下鉄で京都駅に戻り、 9時前の新幹線で名古屋に帰りました。 ものすごーく疲れたけど、わたしは行きたかった祇園祭に行けて、とっても満足。 「また祇園祭に行きたい人?」 と聞いてみたら、 主人も、子供たちも、しーーーーーんと質問さえ聞こえなかったかのように沈黙してました。
by powderblueY
| 2012-07-19 14:37
| 国内旅行
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