それではお出かけです。 お天気が今ひとつなので、サイクリングは次回の課題とし、 今日は午前中は街歩きを楽しむことにしました。 歩いて1分でMRTの南京東路駅。 先日もお話したとおり、工事中で、ちょっと狭くなっています。 来年行く頃には、東西の路線もつながって、より便利になっているのかな。 悠遊カードを改札にかざして、 「ピッ」と音がして、無事通過です。 台北のMRTはとってもきれいで清潔で、表示もわかりやすいです。 空はどんよりでしょ。 プラットフォーム(月台=ユエタイといいます)に降りると、 「○○行き、あと1分で到着します」 という表示が出ています。 こんなに時間に正確なのは、日本が統治していた名残なのかしら。 座席はプラスチックの固い座席。 日本の地下鉄より、車両の幅が広い気がする。 今日はまず龍山寺に行くことにしたので、 忠孝復興駅で乗り換えです。 これが、MRTの車内に貼ってあった路線図。 そして下は、るるぶ2009年版に載っていた路線図。 ざっと見ただけでも、ここ3年で、路線が飛躍的に延びているのがおわかりでしょ。 (わたしたち、まだ2009年版のるるぶを使っているので、 そろそろ買い替えなくっちゃ) 龍山寺駅で下車して、改札を出て、駅のお手洗いに行こうとしたら、 外の壁に、こんな表示がありました。 どのボックスが空いていて、どれがふさがっているかを示す電光掲示です。 おちおち坐っていられないわ。 トイレはとても清潔で、もちろん紙も備え付けられており、 1つ1つの個室にこんなボタンも。 漢字だけで十分に伝わります。 あ、そうそう、使用済みのトイレットペーパーは、トイレに流してはいけません。 下水の管が非常に細いので、すぐにつまっちゃうんだって。 横にある大きなゴミ箱に捨てます。 ちょっと躊躇しちゃうときもあるよねー。 駅から階段を上がって外に出ると、 待ちかまえているのは、「お供え物売り」のおばちゃんです。 台湾の人たちはとても信心深く、 お寺にお詣りするときには、必ずお供え物を持って行きます。 ここぞという大事なお願い事のあるときは、お供え物も奮発するようです。 前回行ったとき、「そんなのいらんやろー」と手ぶらで行ったわたしたち。 境内に入って、お供え物のあまりの豪華さに驚き、手ぶらが恥ずかしくなったので、 今回は買っていきました。 この花かご、50ドル(=145円)です。 地下駐車場の出入り口にも、こんな立派なものが立っています。 歩いてすぐ龍山寺。 入ると、この滝に癒やされます。 滝のそばの小さな門からお寺に入ります。 門をくぐるときは、左足からと決まっているのよん。 そして敷居を踏んではいけません。 入ると、まずお線香を買います。 7本セットになっていて10ドル(=30円)。 けちらず人数分買いましょう。 もうこのへんから霊験あらたかな雰囲気に包まれています。 みなさん熱心にお祈りされていて、地面に額をこすりつけている人もいます。 お線香に火をつけて、本殿に向かうと、 これが龍山寺のご本尊の観音菩薩さまが祀られている本殿。 手前の立派な胡蝶蘭は、全て、お供え物です。 すごいでしょ。 この手前にもお供え物を置く広い広い台があり、 花かごやお菓子や野菜など、いろーんなものであふれていました。 それぞれの神様の前には、大きな香炉があり、 まずそこに1本、お線香をお供えして、お祈りします。 それから神様に向かってお祈りです。 お祈りするときには、自分が誰なのか神様に伝わるように、 住所や名前を唱えてから、お願い事を言うんですってよ(心の中でね)。 そりゃあ神様だって、いきなりお願いだけされても、 誰なのかわからなければ、かなえてあげようがないですからね。 龍山寺の特徴は、仏教の神様だけでなく、 道教の神様も一緒に祀られていることです。 ご本尊へのお詣りがすんだら、右手から奥に回り、 何人もいらっしゃる神様に、それぞれお願いをしていきます。 「文昌帝君」は学問の神様。 ここは子供たちのために、ぜひ念入りにお願いしておかなくては。 「わたしは日本国名古屋市・・・・のジロとはな子の母ですが・・・」 「月下老人」は縁結びの神様。 ここは、わたしにはもう必要ないし、子供たちにはまだ早いかな。 「註生娘娘」は安産と子育ての神様。 ここも一生懸命お祈りしました。 こうしてご本尊の裏をぐるっと全部お願い事をして回ると、 ちょうどお線香が7本、なくなることになります。 さて、お詣りが終わったら、いよいよおみくじです。 これにもルールと手順があるの。 日本みたいにお金を出しておみくじを引くんじゃないのよ。 台湾のおみくじは、神様との真剣なやりとりなんです。 まずは、おみくじを引いていいかどうか、神様にうかがうの。 この赤いみかんの房みたいなの(神杯というそうです)を2つとって、 お願いをしながら投げます。 表と裏が出れば「おみくじを引いてよろしい」。 裏と裏は「今はおみくじを引く時期ではない」。 表と表は「お願い事自体を考え直してみなさい」。 (違う解釈もあるみたいです) 3回投げる間に、1度でも表と裏の組み合わせが出ればいいのです。 みんな、真剣。 今回は、幸い、全員表と裏が出たので、 おみくじを引きます。 竹串のようなものを引いて、書いてある数字を覚えておき、 おみくじの入れてある棚から、自分の数字のものを1枚とってきます。 無料なんですよ。 4人とも、大吉、吉、中吉という感じで、まあまあでした。 中国語で書かれていますが、漢字を見ているとなんとなく意味がわかります。 「これ、こういう意味かな?」と想像するのも楽しいです。 おみくじは木の枝に結びつけたりせず、持って帰ります。 龍山寺は、台湾で一番のお寺で、 みんな真剣にお願い事をしに来るので、 その雰囲気を感じるだけでも気が引き締まるし、 お寺関係では、ここがやっぱり必見という気がします。
by powderblueY
| 2012-12-05 12:17
| 2012 台北
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