すごーくマイナーな館でしかやってないので、あやうく見ずに終わるところでしたが、
評判がいいので、わざわざ上映館を探して、遠くまで行ってきました。
実話に基づいたお話です。
第2次世界大戦が終わってまだ半年ほどの時。
新潟県の佐渡島の海岸に、イギリスの小さな飛行機ダコタがエンジントラブルで不時着します。
村人たちは大騒ぎ。
ほんの半年前まで「鬼畜米英」と教育され、敵国人だったイギリス人が
飛行機は壊れ、飛び立つすべもなく、困っている。
村長さんの英断で
「これからは戦うんじゃない。みんな仲良くする時代だ。
困っている人を助けてあげよう」
と、寝食を提供し、次第に村人との間に友情が生まれます。
村人の中には、複雑な想いを抱く人もいる。
子供が戦死したお母さん(・・・泣けました)、
華々しく出征したのに、足をなくして帰ってきた若者、
闇物資を扱う仕事で一旗揚げようとする若者、
都会へ出て行く希望と不安に揺れる女の子。
でも最後には、村人みんながイギリス人に協力して、
手作りで滑走路を造り、そこからダコタは飛び立っていきます。
敗戦からほんの半年で、日本人がみんな、こんなに開けた考え方を持ち、
戦争を起こした責任みたいのを考えるに至っていたのかどうかについては、
首を傾げる部分もあるけれど、
とてもいい映画でした。