Amanjiwo 2014-24 ボロブドゥール観光 その6

Amanjiwo 2014-24 ボロブドゥール観光 その6_c0147790_1137957.jpg


菩提樹のところから遺跡を振り返ると、こんな感じ。
今度はナシルさんとともに、遺跡の外周を歩きます。

Amanjiwo 2014-24 ボロブドゥール観光 その6_c0147790_11383332.jpg


外周は、こんなふうに緑美しい公園になっています。


「セミの声が聞こえますね。
 このあたりは、セミが鳴き始めてから1ヶ月たつと乾季になります」

「へええ、そうなんですか。じゃあ今はまだ雨季なんですね?」

「はい、今はまだ雨季です。6月には乾季になります。
 でも今日はよいお天気でよかったです」

Amanjiwo 2014-24 ボロブドゥール観光 その6_c0147790_11405368.jpg


「ここが遺跡の姿が全部見える一番いい場所です。
 遺跡は正方形の形をしていて、一辺が24mあります。
 高さは、一番高いストゥーパのてっぺんまでで38mあります。
 これは以前は42mあったのですが、
 1925年に雷が落ちて、一番上にあった冠がこわれました。
 それで今は38mです。今は避雷針が立っています」

Amanjiwo 2014-24 ボロブドゥール観光 その6_c0147790_11431911.jpg


美しいですね。


「みなさんで写真撮りましょう。
 ご主人さん、手を伸ばしてください」

Amanjiwo 2014-24 ボロブドゥール観光 その6_c0147790_11441582.jpg


「はいはい、よろしいですよ。
 じゃあ次に、はな子さん、手を上げてください、もうちょっと、もうちょっと・・・」

Amanjiwo 2014-24 ボロブドゥール観光 その6_c0147790_1145619.jpg


Amanjiwo 2014-24 ボロブドゥール観光 その6_c0147790_11451274.jpg


ナシルさん、黄色い腰巻き(?)を直してくれたり、
とってもよく気がつくの。

Amanjiwo 2014-24 ボロブドゥール観光 その6_c0147790_11455863.jpg


「これは遺跡の入り口を守っているライオンです」


日本の狛犬みたいな感じね。
ピラミッドならスフィンクスね。


「こちらのライオンは”お手”をしています」

Amanjiwo 2014-24 ボロブドゥール観光 その6_c0147790_1147224.jpg


「ナシルさん、日本語上手ですね」

「いえいえ、わたしの日本語が下手なせいで、不愉快な思いをさせたらごめんなさい」

「とんでもない。とても上手ですよ」

「自分で勉強しただけです」

「日本に行ったことはないの?」

「夢の中でだけです」

「夢の中で、白いゾウがお腹に入ったのね」

「そうです(笑)」

Amanjiwo 2014-24 ボロブドゥール観光 その6_c0147790_11513975.jpg


「こちらは、遺跡の一番下の段です。
 ここは欲望の世界を表しています。
 もともと石の土台でかくされていたのですが、
 見えるように土台をはずしてあります」

Amanjiwo 2014-24 ボロブドゥール観光 その6_c0147790_11522345.jpg


「このレリーフは、男性の悪い習慣5つを表しています。
 5つの習慣はなにかわかりますか?
 のむ・うつ・かう・麻薬・盗む、です。
 お酒を飲んでいるところ、ばくちをしているところ、女を買っているところ、
 麻薬を吸っているところ、人のものを盗んでいるところが描いてあります。

 人のものを盗むのは、泥棒です。
 わたしと同じです」

とナシルさんが言うので、わたしは一瞬、
ええっ、今はこうして日本語も上手で、まじめにガイドの仕事をしているけど、
以前は悪い人だったの!? 泥棒!? 服役していたの!?
と思いました。


おそるおそる、「どうして?」と聞くと、

「10年前、妻の心を盗みました」

うまい! 座布団1枚!


Amanjiwo 2014-24 ボロブドゥール観光 その6_c0147790_1211694.jpg


「こちらは、女性の悪い習慣が描いてあります。
 それはうわさ話です。
 この絵は、木の下で女性がうわさ話をしているのです。
 口や耳が大きく描いてあります」


なるほどねー。


ナシルさんの説明は、とてもわかりやすく、おもしろかったです。
日本語でガイドしてもらえて、本当によかった。
もともと遺跡や歴史的建造物に、そんなに興味があって見に来たというわけではないので、
基礎知識も全然ないわたしたち。
これが英語での説明だったら、興味はもてなかったと思う。


遺跡の出口でアマンジオのドライバーさんと合流しました。
マノハラホテルへと戻ります。

Amanjiwo 2014-24 ボロブドゥール観光 その6_c0147790_12202168.jpg


ホテルの芝のお庭にも、遺跡をモチーフとしたライトがあります。


ホテルの入り口で、ナシルさんとお別れ。


「まだ雨季なので、わたしはいつもカバンに傘を持っています。
 日本語のことわざをひとつだけ知っています。
 ”ころばぬ先の杖”」


ナシルさん、最後までおもろかったわ〜。

Amanjiwo 2014-24 ボロブドゥール観光 その6_c0147790_12241944.jpg


「どうもありがとうございました」

「よかったらまた来年、いらしてください」
by powderblueY | 2014-08-03 12:24 | 2014 Amanjiwo | Comments(4)
Commented by 桃太郎 at 2014-08-18 16:45 x
パウダーブルーさん、お久しぶりです。
おととい北欧旅行から帰ってきました。

ボロブドゥールの遺跡、素晴らしいですね!そして、ガイドさんもわかりやすく説明してくれて、最後にオチまでつけてくれるとは!あきずにお話聞いてられそうです。

私もアンコールワットを見に行った時にガイドさんつきだったのですが、ガイドさんがいてくれてよかったなぁと心底思いました。理解の深度が全然違いますよね。それによって、遺跡の魅力がかなり増しました。

それにしてもAmanjiwo素敵ですね。遺跡も素晴らしいし、ホテルもこんなに素敵なのか〜と思うと、ものすごく行ってみたくなってしまいました。
Commented by powderblueY at 2014-08-19 23:49
桃太郎さん、お帰りなさい。
北欧ですか!! それは素敵ですね〜。
独特の北欧のインテリアとか、コスタボダのガラスとか、大好きです。Volvoとかね(笑)。
でも物価は高いと聞きますが、いかがでしたか? またお話を楽しみにしています。
アマンジオは、シンガポールからジョグジャカルタへの直行便もあり、きっと行きやすいと思います。
とっても素敵なので、ぜひっ。
Commented by 桃太郎 at 2014-08-21 01:12 x
今回は残念ながらスウェーデンには行かなかったのですが、ノルウェーでフィヨルドを満喫したり、ヘルシンキからタリンまで足を延ばしてみました。(もしご興味あればですが、今ブログに旅行記書いてます。)北欧は、特にノルウェーのベルゲンが物価が高くびっくりしました。聞けばマックのビックマックが一番高いのがノルウェーのようです。食べ物が異常に高く、日本の2〜3倍ぐらいに感じ、モルディブのココアなんて全然安い〜と思えましたよ(笑)!

ボロブドゥール素敵だよと夫にパウダーブルーさんの朝日の写真など見せましたら、行ったことあるよーとのこと。Amanjiwoは調べたら高過ぎて即却下されました(涙)。でも遺跡で朝日見るためには、Amanjiwoに泊まらなきゃ遺跡の敷地内に入れないですよね?こんなに近くにいるので、ぜひ行ってみたいのですが。。。
Commented by powderblueY at 2014-08-21 22:12
桃太郎さん
旅行記、拝見しました。やっぱりヨーロッパはいいですね〜。行きたくなっちゃいました。
列車の旅とか、とっても素敵です。続きを楽しみにしています。
のんびり滞在型の旅行が続くと、あちこち回る旅をしたくなりますね。

遺跡に早朝に入れるのは、アマンジオのゲストと、遺跡に隣接するマノハラホテルのゲストだけだそうです。
マノハラホテルも素敵なホテルでしたよ。


<< Amanjiwo 2014-2... Amanjiwo 2014-2... >>