ニセコ 坐忘林 スキーと温泉の旅 2

飛行機が高度を下げていくとき、
ずっと真っ白の雲の中を飛んでいて、
いつまでもいつまでも白い雲の中だったのに、突然、
すぐそこに道路や川が見えてきてびっくりしました。
つまり、雲の中じゃなくて、雪の降りしきる中を飛んでいたから、
高度が下がっているのに、周りが全然見えなかったのね。


広い平原をうねうねと蛇行して流れる川。
本州のように護岸工事がされてなくて、自然のままといった風情の川。
北海道に来るたびに、ああ、ここは名古屋や東京とは全然違うところなんだ、と思います。


大雪の千歳空港の凍った滑走路に、無事着陸しました。

「すごいね、飛行機の車輪って、スタッドレスなのかしら?」
「なわけないだろう」

などと雪を知らない地方出身のわたしたちが
のんきな会話を交わしていると、
飛行機はゆるゆると進み、駐機場まで来ました。


そばの飛行機を見ると、

ニセコ 坐忘林 スキーと温泉の旅 2_c0147790_00514426.jpg


これから出発する便なのでしょうか、
羽の上の雪を吹き飛ばしています。

ニセコ 坐忘林 スキーと温泉の旅 2_c0147790_00520371.jpg


ボーディングブリッジに「ロイズ」のロゴだよ。
北海道はお土産には事欠かないからねー。


飛行機が止まったので、みんなシートベルトをはずして荷物をまとめ始めましたが、
いつまでたってもドアが開く気配がありません。

「お急ぎのところ申し訳ありません。
 この飛行機は、車輪と地面の間に雪がはさまり、動けない状態となっております。
 ボーディングブリッジを取り付けることができませんので、
 今しばらく着席してお待ちくださいませ」

とCAさんのアナウンス。


なんだか、いやーな予感がしてきました。


着席しておとなしく待っていると、
再びアナウンス。

「今、除雪車と飛行機を引っ張る車を手配しております。
 そのままお待ちください」


遠くから除雪車がやってきました。


飛行機を降りてからJRに乗り継ぐまで、
70分の余裕をみてあったのですが、
この分だとぎりぎりになるかもねー、なんて
このときはまだ、JRのダイヤも乱れまくっていることを知らないわたしたち。


40分ほど機内で待たされ、除雪が終わったようで、
やっと飛行機は、車に引っ張られてゆっくりと動き出し、
無事、ボーディングブリッジが取り付けられました。


降機して、ターンテーブルまで行ってみると、
ここも遅れる便やら何やらで大混雑していて、
わたしたちの前の便の荷物がまだ出てきていません。


北海道、一筋縄ではいかないわ。


やっと荷物を回収し、主人とJRの乗り場へ走ります。
わたしたちの目指す倶知安駅は、千歳空港からエアポート快速で小樽へ(75分)、
そこから各駅停車に乗り換えてさらに75分。
エアポート快速は便数が多いけど、
小樽から先は1時間半から2時間に1本しかないので、
できるだけ早くJRに乗りたかったのです。


駅に行ってみると(乗り換え口はわかりやすく、スムーズに乗り換えれます)
30分前に出発しているはずのエアポート快速が、まだホームに停まっています。

「この先の南千歳駅で、ポイントが凍りついて不具合が発生しており、
 復旧作業を行っています。
 今しばらくお待ちくださいませ」

席に座ってじっと待っていると、そこからさらに30分くらいたって、
ようやく動き出しました。


ところが、次の駅で停まると、再び
「ポイントが凍って不具合が発生しており、復旧作業を行っています」

10分くらいして動き出して、次の駅まで来ると、また
「ポイントが凍って不具合が・・・」


北広島駅まで来ると
「除雪作業をしております」
で30分くらい待ち、
「除雪作業は完了したのですが、1本電車を通過させたところ
 また雪が積もったため、再び除雪作業をしております」


もう笑うしかない。


最初は、倶知安までたどり着けるかドキドキしていたのですが、
もうこうなったら、札幌で泊まることになっても仕方ないかもしれない。
ここまでやって来られただけで、奇跡なんだ。
JR北海道、がんばれ〜!!

という気持ちになっていました。

ニセコ 坐忘林 スキーと温泉の旅 2_c0147790_00525617.jpg




by powderblueY | 2016-12-28 14:49 | 国内旅行 | Comments(0)


<< 八方スキー ニセコ 坐忘林 スキーと温泉の旅 1 >>