台湾に行きたいわん5 --- 龍山寺

GWに行った台湾旅行記をつづけています。

さてMRT龍山寺(ロンシャンスー)駅で降りると、
いきなり花かごを持ったおばあさんが近づいてきて、お供え物として買え買えと言うんです。
(いや、正確には何言ってるかわからないんだけどね)
下調べして、台湾の神様にはお供え物が必要なことを知っていたので、買いました。
150ドル。他の物価が安いことに比べると、高いですね。
こんなふうに道ばたで、お供え物を作っています。
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龍山寺の入り口は、こんな立派な門です。
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電光掲示板がついているのが、なんともミスマッチですが。
台湾の神様はそんなこと気にしないのね。

中にはいると、涼しげな滝があり、もう一つ、立派な門構えがあります。
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下調べしたこのサイトには、お詣りの仕方がくわしく書いてあり、
それを読んでおもしろかったので、行こうと思ったのよ。
まず門から入るときには、左足から入る。敷居を踏んじゃだめ。
そしてお線香を配っているおばちゃんがいるので、もらう。
無料です。お寺によって本数が決まっているらしく、龍山寺は7本です。
そして火をつける。
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持ってきたお供え物をおそなえする場所があります。
見て見て! これ全部お供え物なんですよ!
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神様によってお気に入りのお供え物があるらしく、
学問の神様は大根やネギ、セロリなどの野菜がお好きなんですって。
女性の神様(安産、子育て、漁業など)にはお花や靴を差し上げるとか。
お賽銭箱はないので、神様にはお金ではなく、ものを差し上げるんですね。

まず1番最初に、ご本尊の観音菩薩様にお詣りです。
仏教の神様ですね。
そしてその後ろの「後殿」には道教の神様がまつられています。
こんなふうに台湾では、同じお寺の中にたくさんの神様がまつられています。
「神様のデパート」なんですって。
そして道教の神様にはそれぞれ専門分野があります。
学業、出世、恋愛、運勢、子宝、健康、金運などなど。
自分のお願いしたい神様のところに行けばいい訳ね。

台湾の人たちはものすごく信心深いです。
真剣な表情で、長いことお願いをしている人がたくさんいます。
中には膝をついてぬかずいている人も。
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神様の前にはそれぞれ香炉があって、お線香を1本ずつ入れていきます。
日本だとお線香って灰の中に立てると思うんだけど、
ここではぽいぽいと投げ入れます。
お線香の煙がもうもうです。

この間から、車をぶつけられたり、故障したり、不運つづきの主人は、まっさきに開運の神様のところに行っていました。
わたしは職業柄、安産の神様ね。
ほかに武術の神様、漁業の神様、農耕の神様など、たくさんあります。
これが安産と子育ての神様「註生娘娘」。
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そしてハイライトがおみくじ。
おみくじは、日本のように神社に来たついでにひくものではなくて、
願い事が叶うかどうかの真剣勝負なの。
自分のお願いに対する神様のお返事なんですね。

まずは自分の願い事に対する神様の返事をお伺いしていいかどうか、それを占います。
このみかんの房のようなものを投げるの。
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これ「神杯」というそうです。
表裏が出たら「おみくじをひいて、神様の答えを聞いてみなさい」ということ。
表表は「どちらでもないよ」、裏裏は「だめ」で、
3回まで投げていいそうです。
3回のうちに表裏が出なければ、
それはまだ今は神様の答えを聞く時期ではない。
または、お願い事自体を考え直してみなさい。
だそうです。
うひゃー、おみくじ1つひくにも、こんな手順があるんですよ。
4人で投げてみましたが、娘だけは表裏が出ませんでした。
(彼女に真剣なお願い事があるのかどうか知らないけど)

で、残り3人でおみくじをひきます。
長い筒に入っている串を1本引き抜き、書いてある番号を読みます。
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そして大きな木の引き出しからその番号のおみくじをもらってきます。
これ、無料なんですよ。

さてさて、おみくじの結果は・・・
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主人と息子は「上上」
わたしは「中中」でした。
日本のおみくじと同じように、「婚姻」「求財」「尋人」「失物」「疾病」など
各分野について詳しく解説してありますが、
なにしろ中国語なので、はっきりとはわかりません。
でも漢字なので、なんとなく雰囲気はわかります。
お互い見せ合って「こういう意味かな?」「これはなんだろう?」と楽しんだのでした。

ちなみにおみくじは枝に結んだりせず、持って帰るのが礼儀とか。
そして台湾の人は信心深いので、お願い事がかなったら、必ずお礼参りに来るそうです。

そして最後に、御守りを買いました。
ここまで、お線香もおみくじもタダなので、全然お金を使っていません。
お寺はどうやって収益を上げているのでしょう?
国営なのかな??

御守りもいろんな種類がありますが、見本を見て、番号をノートに書いて、
おばちゃんに見せたら、ちゃんと通じました。
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レジで御守りについているバーコードを、コンビニのようにピッと読み取って
お会計します。
なんだか、すごくハイテクなんですけど・・・。

というわけで、行く前は「お寺なんておもしろいの?」と言っていた主人も
とても楽しんでいました。
龍山寺、おすすめです。
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by powderblueY | 2009-05-25 23:36 | 2009 台北 | Comments(2)
Commented by モア at 2009-05-26 12:43 x
龍山寺、面白いですね~。
不謹慎かもしれませんが、ちょっとしたテーマパークみたい^^;

学問の神様がお野菜好きっていうのもかなり笑えました(笑)
台湾の神様は超越した神聖な存在というより、
もっと親しみ易い感じなんでしょうか。

お守りをバーコードでピピっていうのも、すごく新鮮!
日本の神社は「代金」ではなくて、「奉納金」という考え方なので
「お納めありがとうございます」って言いますものね。
(学生時代に巫女さんのバイトしてました)

しかしお守り以外は何でもタダなんて、どうやって成り立っているのか
不思議ですね。
やはり国営なんでしょうか・・・。
Commented by powderblueY at 2009-05-26 23:23
モアさん
龍山寺、意外な面白さでしょ。
わたしも「まるでテーマパークのような面白さ」と書きたかったんだけど、
不謹慎かなと思って書かなかったのよ〜。
モアさん、言っちゃいましたね・・・(笑)。

学問の神様の野菜好き、笑えるでしょ。
息子は「やっぱり野菜を食べると頭がよくなるってことだね」と一人納得していましたが。
女性の神様が靴好きっていうのもねー。イメルダ系か!?

>学生時代に巫女さんのバイトしてました
ホントですかっ、モアさん。
清楚で控えめで色白で美しい巫女さん、モアさんにぴったりですわ。
御守りの代金も「奉納金」なのね。知りませんでした。
台湾では神様はすごく身近な存在で、
お供えをする→お願い事をする→神様が願いを叶えてくれる→お礼参りに行く
という図式がすごくはっきりしていて、対等な存在って感じでした。 


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