台湾に行きたいわん7 --- 九份へ

GWに行った台湾旅行記をつづけています。

さて、満足して度小月を出て、
午後は九份(ジョウフン)に行きます。
映画「悲情城市」の舞台になったり、「千と千尋」のモデルになったりした街です。
るるぶで写真を見て以来、ここに一番行ってみたかったの。
「千と千尋」の中で、千尋のお父さんとお母さんが誰もいないレストランでがつがつ食べて、
豚になっちゃうところがありますよね。
あのあたりの赤い提灯のさがった街並みに似た雰囲気なんです。
(娘はビデオでこのシーンを見ると必ず「お母さん、豚にならないでね」と言います。
って、もうなっちゃったんですけど・・・)

台北から九份に行くには、日本のJRに相当する「臺鉄」で約45分、瑞芳駅で降りて、
バスかタクシーで約20分です。
まずは度小月のある忠孝敦化駅からMRTで台北車站へ向かいます。
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これはMRTの忠孝敦化駅。モダンですね。
MRTの切符はトークンといって、こんなプラスチックのチップです。表と裏。
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これを自動改札機にぐいっと押し込みます。

台北車站に着き、臺鉄の切符を買います。

ちなみに瑞芳駅への電車は1時間に2本程度しか出ていないので、
前もってこのサイトで時刻を調べておくことをお勧めします。
自強号というのが特急、
莒光号というのが急行、
区間というのが各駅停車です。
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窓口で乗りたい列車の時刻や人数を書いたノートを見せたら、
とてもスムーズに発券してくれました。
急行でも指定席でした。
4人分で約500円です。

こういう初めての街で、手探りで切符を買い、列車に乗るのって
わくわくしますよねー。
昔行ったユーレイルパスの旅のような・・・
観光バスで運んでもらうのと違って、時間のロスや失敗もあるけれど、
自分たちで作る旅、大好きです。

乗車券を買って、まだ列車の時刻までしばらく時間があったので、
台北車站周辺を歩いてみることにしました。
地下街になっていて、お店がずらっと並んでいます。
台北地下街というそうです。
子供服の店があり、とてもかわいくて安いので、買っちゃいました。
そのへんまでで引き返したのですが、実はもうちょっと先まで行くと、
ガイドブックに載ってるかわいい中国雑貨のお店があったことにあとで気づき、
くやしいわ。
シルク生地のテディベア、ほしかったのに・・・。
でも、帰りの空港で見つけて買いました。
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さてホームに出て、列車を待ちます。
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わたしたちの乗る列車は「晩1分」という表示があり、
どうも「1分遅れ」っていうことらしい。
日本のJRと同じで、時間にはきわめて正確のようです。
世界広しといえども、列車が1分遅れてお詫びをするのは、日本と台湾くらいのものでしょう。
イタリアじゃあ2時間遅れたって、アナウンス1つありません。

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乗り込んだ車内。
昔の国鉄そっくりですね。
台北市内を出るとすぐに田舎の風景になり、
緑がまぶしい峡谷を走り抜けます。
川で釣りをしているおじさんもいて、のどかな風景だわ。
45分で瑞芳着。

ここで帰りの切符を買っておこうと思いつきました。
帰りも1時間に2本程度しかないので。
窓口で、また時刻と人数を書いたノートを見せたら、
係のおじいさんが、なにやら中国語をしゃべります。
「わからない」と首を振ると、じっとこっちを見たかと思うと、
「この電車は満員。次のなら乗れる」
と流暢な日本語でしゃべるんです。
台湾の年配の人たちは日本語をしゃべれるとは聞いていたけど、
本当だったのね。びっくりしました。
「でもこれに乗りたいの」
「立ち席ならある」
というわけで、「立席」と書かれた切符を買ったのでした。

駅舎の外に出て、すぐにタクシーを拾います。
このあたりは観光地なので定額制になっているらしく、
「九份 180」と書かれた料金表を見せられ「OK?」
「OK、OK」
このドライバーさんは「キュウフン」と発音していました。

タクシーはうねうねとした山道を登っていきます。
だんだん高度が上がってきて、振り向くと海が見えます。
「九份」でタクシーを降りました。
本当は、ガイドブックに出ているコースは、もっと先の「舊道」というところまで行って、
そこから歩いて「九份」を終点とすれば、ずっと下りばかりで体が楽だよ、というものだったのですが、
道が混んでいて、ほとんど車が進めない状態になったため、
タクシーの運転手さんに「ここで降りた方がいいよ」と言われ、降ろされちゃいました。
つまり、ガイドブックと逆のコースを行くことになったので、
上りばかりで、すっごくしんどい思いをすることに・・・。
ま、いい運動になったし、いいんだけどね。
それに渋滞の中で時間を無駄にするよりよかったかも。

さてこのような急な階段道を上がります。
ぜえぜえ・・・
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赤い提灯がさがっていて、確かにノスタルジックな街並みだわ。
振り返ると穏やかな海が見えます。
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周りにはレストランや喫茶店(茶藝館)がたくさんあり、
そのテラスからお茶を飲みながら海を見るというのが乙なのね。
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阿妹茶酒館と九份茶坊というのが2大茶藝館らしいんだけど、
九份茶坊に入ってみました。
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by powderblueY | 2009-05-27 23:34 | 2009 台北 | Comments(0)


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