台湾に行きたいわん8 --- 九份茶坊

GWに行った台湾旅行記をつづけています。

九份茶坊に入った瞬間に、外の喧噪とは一線を画した静かで穏やかな空気に、はっとしました。
ああ、ここは静かにお茶を飲むところなのね。
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テラス席は残念ながら満席で、中の席になりましたが、
そばに火鉢があって鉄瓶の中にお湯がしゅんしゅんと沸いています。
もちろん炭火なのよ。
う~ん、いい雰囲気。
わたしたちが日本人とわかると、日本語のしゃべれるかわいい女の子が来て
説明をしてくれます。
お茶は4人なら1種類で十分。お湯を注ぎ足して何杯でも飲める。
お茶葉の値段の他に、お湯代(茶水費)というのが1人100ドルかかる。
今のお勧めだという梨山烏龍茶というのをもらいました。
ほかにお茶請けになる羊羹やチーズケーキ、カボチャの種などたのみました。

茶器のセットが来て、かわいい女の子が説明してくれます。
まずは茶壺(チャフー。急須)や茶海(チャハイ。茶の湯冷ましとして使う)や飲杯(インペイ。お茶を実際に飲む小さな湯呑み)を
お湯で温めておく。
茶葉は急須の4分の1くらいまで入れる。
お湯を急須一杯に注ぎ、一煎目は捨てる。茶葉の洗浄のため。
再びお湯を注ぎ、茶葉が開くまで10秒くらい待つ。
茶海にお茶を移します。最後のひとしずくまで一滴も残らないように。
急須のフタは開けておく。蒸れすぎると葉が開きすぎる。
茶海から飲杯へ注ぐ。
飲杯のお茶をいただく。
同じ茶葉で何回でも飲めます。
お茶を出す時間(急須にお湯を入れてから注ぐまで)は、葉の開き具合を見ながら、
初め2回は10秒くらい、以後は5秒ずつ長くしていく。
これで完璧。
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煎れてもらったお茶は、とっても美味しかったです。
なんだか心が落ち着いていくのを感じるわ。
お茶の香りを楽しむのもいい感じ。
いつもはがさがさしている子供たちも、このときはゆっくりお茶を飲んで、静かに楽しんでいました。
羊羹などのお茶請けも美味しかったです。
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何度も何度もお茶を煎れましたが、
色も香りも薄くならず、本当に何杯でも飲めるのね。
台湾のお茶、気に入りました。
茶葉を買って帰ろうね。

他の席も見て回りました。
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どの席にも火鉢があって、鉄瓶にお湯が沸いています。

この九份茶坊は、奥に絵や陶器の作品が展示してあるギャラリーや、陶器の工房もあります。
展示してある茶器のセットを見ているうちに、すご~くほしくなっちゃいました。
こういうのは旅の一期一会だからね。
あとから「買っとけばよかった」って後悔しても始まらないし。
というわけで、ちょっとお値段は張ったのですが、茶器セット買っちゃいました。
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きれいに丁寧に梱包してくれて、もちろん機内持ち込みですが、無事持って帰れました。
あと茶葉を数種--高級茶とされる東方美人茶、杉林渓茶、やせるお茶(?)の普洱茶(プーアール)--買いました。
家で、日曜の午後など暇ができたときにみんなでお茶を楽しんでいます。

九份茶坊、なかなかよいところでした。
日本語をしゃべれる女の子がとても気のつくよい子で、
茶器ももちろん気に入ったんだけど、彼女がいろいろ説明してくれたから、買おうという気になったわ。
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この写真の左側の女の子なのですが、
職場というものは、一人こういう人がいるとずいぶん雰囲気が変わるものだなあと実感。
いわゆる「使える人」ですね。

さて九份茶坊を出て、基山街と呼ばれるアーケード街を歩きます。
ものすごい人混み。
左右にはお土産物屋や麺のお店、台湾独特の臭豆腐のお店などなど
たくさんのお店がひしめいています。
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臭豆腐って食べてみる勇気はなかったけど、道を歩いていて「なんだかくさいな・・・」と思うと
必ず臭豆腐の店があるんですよね(笑)。
沖縄に「豆腐窯」という名物があって、チーズのようなねっとりとした味わいで
泡盛のつまみにぴったりなんですけど、あれとはまた違うのかな? 違うんだよね?
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珍しかった光景。
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このひらひら回っているものは、蝿よけなんです。
40年前の日本にはこういうのありましたよ〜。
それからこちらは筆の専門店。
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あまりの人混みにゆっくりお店を見ることもできず、舊道に出ました。
九份の魅力は九份茶坊で堪能したので、そろそろ帰りましょうか。
瑞芳駅まで行くつもりで、タクシーを拾いました。
運転手さんは感じのいい若いお兄ちゃんでした。
「瑞芳まで180ドル」ですが、念のため聞いてみると「台北まで1000ドル」。
でも帰りの切符も買っちゃったし、やっぱり瑞芳まで・・・だけど
クーラーの効いたタクシーの中にいるうちに、
「電車に乗っても立ち席だよねー。子供たちがぐずるだろうなあ」という話になり、
「やっぱりこのまま台北まで行ってください」ということになりました。
中国語、英語、日本語ごちゃまぜの会話ですが、不思議と通じます。
タクシーの中で切符を出して
「これ買わなければよかったね。無駄になっちゃったね。まあ750円くらいなんだけどさ」なんて話していたら、
運転手さんが「見せて」と言い、
「払い戻ししてきてあげましょう」と。
そして瑞芳駅に寄って、窓口で払い戻しをしてきてくれました。
すごく親切です。
そのままタクシーで一路、台北市内へ。
晩ご飯は「欣葉」という台湾料理の店を予約してあったので、
その店まで連れて行ってくれました。
広い道路の反対側でタクシーを降りることになったのですが、
何度も何度も「道を渡ったあそこのビルの2階。そこの横断歩道を渡るんだよ」と教えてくれ、
最後まで手を振って「あそこだよ。間違えないでね」と見送ってくれました。
台湾の人、すごく親切です。
by powderblueY | 2009-05-28 23:10 | 2009 台北 | Comments(0)


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