石鎚山登山

アマンプロ旅行記が終わったので、
8月の終わりに、わたしの実家の松山から
1泊2日でさくっと行ってきた石鎚山登山の模様を
簡単にご紹介します。


石鎚山は、愛媛県においては最もメジャーな山なので、
山好きの両親に連れられて、幼い頃から何度となく登っていますが、
子供を連れて登るのは、3回目です。


標高1982mの西日本最高峰で、
石鎚山スカイラインという(昔有料だった)道路で上がると、
1492mまで車で行くことができ、
そこからの約500mの標高差を、自分の足で登ります。
標準時間は大人の足で、登り3時間、下り2時間と言われています。


さて、出発の土曜日。
セントレアまで行ってみると、雨でした。
驚いたことに、ポケモンジェットがいます。

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那覇空港で見たやつとは模様が違うので、何機もいるんですね。
ポケモンジェットは、羽田や札幌、那覇ではよく見るんだけど、
セントレアにはめったに来ないので、貴重です。


松山へはボンバルディアというプロペラ機で行きます。
松山は快晴。

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小さい飛行機なので、ブリッジには駐機できません。
タラップを降りて、地面を歩いてターミナルへ。

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松山空港のシンボル。
愛媛県名産の「砥部焼き(とべやき)」で作られています。

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空港でレンタカーを借りたので、
そのまま市内を後にして、山へと入っていきます。
途中で両親と妹の乗った車と合流し、
2台で四国山脈へ。


お昼は面河村(おもごむら)(今は町村合併で、久万高原町に)のふるさと村で。
(道の駅みたいなもん)

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あまごも鮎も、すごーくおいしい。
串に刺してあって、塩焼きにしてあるのですが、
箸とか使わなくても、ちゃんときれいに食べられちゃうのが、自分でも不思議。
他にも、マイタケご飯のおにぎりとか、焼きおにぎりとか、とうもろこしの焼いたのとか、
山に来たなあって風情が満点です。


途中の面河渓(おもごけい)で川遊び。

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子供たちは靴を脱いで、ズボンを太腿までめくり上げて、
ざぶざぶ川に入っていきます。
川の水が冷たいの〜!
ひょいひょいと、岩の上を飛ぶように渡っていくので、
見ている方がひやひや。
うちの子たち、いつもはDSやWiiざんまいなのに、
こういうところに来ると、突然、野生児になります。


スカイラインを上がっていきます。
ワインディングロードを30分ほど運転しますが、
このスカイラインで、500mほど高度を稼ぎます。


途中の展望台から、明日登る石鎚山の頂上が見えます。

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見る方向によって、ずいぶん形が違うのですが、
この方向からだと、ものすごく尖って見えますね。


ちょっと雨が降ってきて、
今晩の宿、山荘しらさに直行。
スカイラインの終点から、さらに林道を10分くらい走ったところにあります。
しらさ峠という、高知県と愛媛県の県境にあり、
四国山脈の最深部です。

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ここには去年も泊まったんだけど、
「山荘」なんていうのはもったいないくらい、おしゃれなんです〜。

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まず、入ってすぐにはカフェがあります。

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木の感じがすごくいいでしょ。
山奥なのに、エスプレッソが飲めたりするのもすばらしい。
ここは16時までしかやってないので、
荷物を置いたら、すぐにコーヒー飲みに来ました。

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これはわたしのオーダーしたアフォガート。
甘いアイスクリームに、エスプレッソをかけていただきます。
おいしいよ〜。


カフェから吹き抜け部分を見下ろすと、

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これが、宿泊者専用のダイニング。

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こちらが薪を燃やす暖炉と、ラウンジ。
食事の後には、ここでくつろぎます。


ね、山荘にあるまじきおしゃれさでしょ。
もちろんお風呂もあります。


うちの両親が、ピークシーズンに北アルプスの山々を縦走するときに泊まる山小屋なんていうのは、
もちろん男女一緒の相部屋で、
6畳の部屋に12人寝たりするんですってよ!
それだけ狭いと、顔と顔をつきあわせては寝れないので、
頭・足・頭・足っていうふうに互い違いに寝るんですって。
もちろんお風呂なんてありません。
想像するだけで、ムリムリ!って感じです。


でも、ここの山荘は、本当におしゃれで快適。
お部屋も、和室と、階段ベッドのお部屋があるのですが、
階段ベッドのお部屋は、

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こんなふうに2段ベッドが6人分、
下の畳の部分に布団を敷けば、全部で8人くらいは泊まれます。


子供たちはこの2段ベッドが楽しいらしく、
ベッドからベッドへとサルのように渡り歩いて、大騒ぎ。


ところがですね、雨がだんだん強くなって、
気がついたら大雨。

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窓の外を、滝のように雨が流れています。


こんなふうで、明日、山に登れるのか!?


とは心配もしませんでした。
だって、晩ご飯前から部屋で飲んだくれてたんですもの〜。
自販機で買ったビールの缶が、次々と空いていき、
父が下界から持ち込んだ日本酒も飲み、
主人にいたっては「しまった! 泡盛持ってくればよかった〜」とか言ってるし。


うちの一家は、全員飲んべえです。


しかし、山の天気は変わりやすい、とはよく言ったもので、
あんなに大雨がごーごーと降っていたのに、
いつの間にか上がり、
美しい夕焼けです。

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もやにかすむ石鎚山。

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幻想的だわ。

みんなで声もなく、ながめていました。

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夕食です。

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山荘にあるまじきもう1つの点は、
ここのレストランは、追加でアラカルトを頼めること。
タコの天ぷらとか、小エビとホタテをオリーブオイルでフォンデュ状にしたものとか(料理の名前忘れた)、
生ハムサラダとか、ラタトゥーユとか、
いっぱい食べました。

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これははな子用のお子さま定食。


夕食の途中で、バイトと思われるスタッフが(高知大学の学生さんらしい)
「星がきれいですよ」
と教えてくれ、
みんなで外に出てみます。


写真はないけど、そりゃあきれいな星空でした。
モルディブ並みに、たくさん星が見えましたよ。
空気が澄んでると、日本でもこんなに星が見えるのね、と感動。
さっきまで、あんなに大雨だったのにね。


食事の後は、ラウンジに場所を移動して、
ワインを飲みながらまったり。
秋になると、暖炉に火が入るそうです。
それもいいなあ。


というわけで、山荘しらさでの快適な一夜。

「万が一、明日が雨だったら、
 ここで1日、飲んだくれててもいいなあ」

なんてね。
by powderblueY | 2011-09-06 23:23 | 国内旅行 | Comments(0)


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