「おおかみこどもの雨と雪」

うちは、暇な土曜や日曜に、一家揃って映画を見に行くことが多いのですが、
同じ映画館に行っても、
みんなそれぞれ違う映画を見ます。


だって興味のあるものがみんなそれぞれ違うからね。


で、先日、わたしが「リンカーン弁護士」、主人とジロが「海猿」を見ている間に、
はな子が「おおかみこどもの雨と雪」を見ました。

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「ものすごくおもしろかったよ。
 お母さんも見に行ってね」

と言うので、

「どういうところがおもしろかったの?」

と聞いてみたら、

「あのね、雨と雪はおおかみこどもなんだけど、
 いつもは人間のかっこうをしてるのに
 走り回ってるうちにおおかみになっちゃうところがおもしろかった」

って言うんですよ。


ああ、そういうありがちなアニメね、と(はな子の言うことを鵜呑みにするのも変だけど)
あまり食指が動かなかったのですが、
はな子が

「お母さん、おおかみこども見た?」

と毎日しつこく聞くので、
まあ行ってみるか、と思い、昨日見てきました。

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そしたら、
見に行ってよかった!!  感動したっ!!


普通の女の子「花」と、おおかみおとことの間に生まれた「雨」と「雪」は、おおかみこどもで、
それこそ、走り回ってるうちにおおかみの姿になっちゃったり、
野性の本能なのか、とっくみあいの大げんかをして傷だらけになっちゃったり、
都会で育てていくのはきわめて困難。


それで、花は子供たちを連れて田舎に引っ越し、
ものすごく山奥の、近所に家のないようなところで暮らし始めるの。


ちなみに、お父さんのおおかみおとこは、不慮の死を遂げて、早い時点で舞台から消え去ります。


花はものすごく苦労して、子供たちを育てていくんですが、
幼いころはかわいいだけだった子供たちも、
小学校に上がると「自分はなにものなのか」「これからどうやって生きていくのか」
という問題にぶつかるわけですよ。


さまざまな出来事を経て、
女の子の雪は、人間として生きていく。
男の子の雨は、おおかみとして生きていく道を選択し、山へと去っていきます。
雨は、最初は、おてんばな雪のかげにかくれているような、ひ弱な男の子だったのに、
時期が来るとみるみるたくましくなり、
自分の中の本能に導かれるようにして、山に入っていくのね。


そして、それぞれの選択を見守る花。


子供たちの成長、ということを考えさせられました。



おおかみか人間か、なんていう選択はありえないけれど、
そうじゃなく、ここで描かれているのは、普通の人の人生にたくさんある分かれ道だと思うのね。


進学や、就職や、結婚や・・・


子供たちの選択を、もちろん見守ってやりたいとは思うけど、
もしも親の意に沿わない選択をした場合、
それでも黙って見守れるか。
おまえはまだまだ世の中のことを知らないから、と、つい一言、口出しをしたくなるか。


ジロは今6年生だけど、
最近みるみる体が大きくなって、がっしりしてきて、
なんだか、うちの中に、主人に続いて2人目の「男」がいる、って感じになってきたのよね。
今までは「少年」だったのにさ。


もう10年もしないうちに、子供たちが家を出て行く日が来ると思うんだけど、
花のように、子供たちが選んだ道を信じて、「元気で」と一言だけで見送ってやれる親になりたいと思いました。
by powderblueY | 2012-07-27 15:02 | 映画 | Comments(0)


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