梓川の左岸を歩き始めてすぐに、小さな橋があり、 清水川という川を渡ります。 この川は水が澄んでいて、とてもきれい。 水草がはえています。 前回ガイドさんに聞いたけど、この川は上流に人工的な建物などが一切ないため、 ここの水は飲めるそうです。 梓川の水だって、十分に澄んでいて飲めそうに思うけどね。 あ、そういえば、こんだけ雨が降ったのに、川の水は全然濁っていません。 いつもより増水はしているけど、澄んだ水のままです。 これも前回ガイドさんに聞いたけど、上高地の生い立ちについて。 現在の梓川は、松本に向けて流れているんだけど、 大昔は岐阜県側に流れていたんだって。 その川が、大正池のそばにある焼岳(火山で今も噴煙が上がっている)の噴火によってせき止められて、 上高地一帯は巨大な池だったわけ。 そこに周りの山から砂が流れ込んで、池の底に堆積していったんだけど、 ある時、せき止められていた池の水が決壊して、水が全部流れていってしまい、 堆積した砂の土壌が残ったというわけ。 これが現在の上高地です。 だから上高地は、そこら中の地面に白い砂が顔を出しています。 そして周りの山々に雨が降っても、雨水は岩肌を流れ、砂にしみ込み、伏流水となって 梓川にしみ出してくるので、濁らないんですってよ。 こういったお話は、上高地にたくさんいるガイドさんから聞くこともできますし、 河童橋から歩いて5分の上高地ビジターセンターでも勉強することができます。 ここにはお土産物もおもしろいものが多いので、 ついつい長居しちゃうよねー。 写真の展示があったり、 いろんなビデオが流れていたり、 上高地について、ここで1日勉強することもできそう。 お手洗いも借りられます。 外には、現在のより一世代前の河童橋が保存されています。 せまっ、と思ったけど、これは展示上そうしてあるだけで、本当は橋の幅は現在の河童橋と変わらなかったそう。 ビジターセンターを出て、それでは本格的に歩き始めましょう。 このとき9時。まだ雨は降っていましたが、ずいぶん小降りになっていました。
by powderblueY
| 2013-10-30 14:36
| 国内旅行
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