再びボートに乗って、次のサンドバンクを目指します。 いったんカンドゥルの近くまで戻ってきて、 南に向かいます。 見えてきたのは、昔のドーニミギリ、 今はサファリ・アイランドといいます。 ドーニミギリのころは、部屋数は10室もなく、 各部屋にドーニがついていて、専属のスタッフがどこへでも連れて行ってくれたんでしたよね。 もちろん話に聞くだけですが、なんて贅沢なんだろう・・・って思った覚えが。 カンドゥルからも遠くに島影が見えるので、 ああ、あそこが有名な元ドーニミギリなのね、と思っていましたが、 ゾディアックが、カンドゥルから見えない裏側に回ってみると、 な、なんと、水コテが50室くらいできています。 すごーい! ゾディアックはさらに南に進み、 おお、遠くにサンドバンクが見えてきました。 このあたりの海は、また何とも言いようのない美しい色をしています。 水路ができていて、ゾディアックで浅瀬まで乗り入れます。 またもや、はな子を甘やかしてくれるワタナベさん。 お姫様気分のはな子。 さあ、上陸してみよう。 すごーくたくさん鳥がいます。 ここからの眺めもすばらしいわ。 白く弧を描くサンドバンク。 遠くに見えるのが、サファリアイランド。 カニをつかまえました。 ワタナベさんがタオルを敷いてくれて、飲み物と果物が用意されます。 果物はうれしいけど、なかなかこのままじゃ食べられないよね。 ふと見ると、 ワタナベさんとボートクルーが、傘をさして歩いています。 何やってるんだろう? 鳥につつかれるのが怖いのかしら? それとも暑いから?? と思っていたら・・・ 「はな子! ほら見て!!」 とワタナベさんが持ってきたものは・・・ 鳥のヒナです。 「えええええ!?」 「さわっていいよ。そこらじゅうにいるよ。見に来て! Come on!」 わたしたちも行ってみました。 そしたら、もうそこらじゅうに、踏みそうなくらいに鳥のヒナがいるんです。 なにしろ炎天下で、ものすごく暑いので、自分で動けるヒナは流れ着いたゴミの陰に隠れていたり、 こういうちょっとした段差の陰に隠れていたりします。 暑いので、卵は温めなくてもかえるようで、そこらじゅうに産み捨ててあります。 あたためず、巣もないなら、どれが誰の子供だか、わかんないじゃない? エサはどうするの? 親は、とってきたエサを、どの子供にあげるの? ちゃんと全てのヒナが、エサをもらえてるの? などなど、疑問がぐるぐるとわき上がってきましたが、 まあ、こういう厳しい暑さの中で、何千年も前からこうやって繁殖してきたんでしょうし、 強いヒナが生き残っていく、ということなんでしょうね。 この島には、いろんなものが漂着していて、 ヒナたちに日陰を提供しています。 生存競争はきっと厳しくて、産まれてきても、ごくごく一部しか成長しないんでしょうね。 人間が歩いていても、暑くてバテちゃうようなサンドバンクの上で、 こんなに小さなヒナたち、干からびちゃわないの? いやいや、実際に干からびてるやつもいるし、卵からかえりかけて動かなくなってるやつもいるし、 それでもたくましく生きてくやつもいるし。 圧倒的な自然の力を見せつけられた気がしました。 ヒナたちをなるべく日陰に入れてやって、 プラスチックや椰子の殻で陰を作ってやって。 そんなことが、いったいどれだけの助けになるのかわからないけど。 「さあ、そろそろ」 とワタナベさんに言われて、ゾディアックに戻ります。 サンドバンクに別れを告げて。 帰る途中、一瞬、イルカが見えました。
by powderblueY
| 2014-06-17 14:32
| 2014 Maldives
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Comments(2)
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CHAR
at 2014-06-18 12:34
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サンドバンクシリーズ始まってからアクセスの度にワクワクしています。
素敵な体験をされましたね~。 サンドバンクと聞いて、優雅にシャンパンブランチみたいなイメージかと予想していたのですが、体育会系なサンドバンクツアーですね。 ダイビングなどをいつも楽しんでらっしゃるパウダーブルー家にぴったり! 私は体力的に無理かもしれないです(汗) 鳥のくだりのネイチャーな感じもいいですね。
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powderblueY at 2014-06-19 00:16
CHARさん
わくわくしてくださってありがとうございました。 今回もサンドバンクはとーってもすてきでした。 CHARさんに言われるまですっかり頭から消えてましたが、確かにサンドバンクといえばシャンパンブランチとか、 リッチで優雅なイメージですよね。 真っ白なテント張ってもらって、チェアに寝そべって。 うちはそういうのとは無縁の、まさに体育会系でした。 ワタナベさんが、毎日ハウスリーフに潜るわたしたちを見ていて、うちのスタイルでアレンジしてくれたんだと思います。 もちろん、優雅な一家には優雅なサンドバンクツアーが用意されることと思います。
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