「紙の月」

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銀行の契約社員として働く平凡な主婦が
巨額横領に手を染めていく物語です。
実話に基づいてるのかな?
実話だとしたら、伊藤素子の事件かな?


銀行の営業のお仕事って、
お金を持ってるお得意様の家を回って、
現金を預かって、定期に入れたり、引き出したりっていう作業を代行する、
そういうお仕事、今でもあるんでしょうか?
わたしだったら「この200万で国債買っといて」なんて
どんな顔なじみの銀行員でも、渡したくないなあ。
本当に信用できるのか??って思っちゃうじゃんね。


手元に他人から預かった現金を持ってると、
ついつい「今この中から1万円だけ借りて、あとで返しておこう」なんて気持ちを起こしちゃうのも
わかる気がするし、
一度それをやっちゃったら、どんどん金額がエスカレートしそうだし、
化粧品を買う、装飾品を買う、素敵な服を買う・・・そして若い男の子と贅沢をする
どれも想定の範囲内というか、
「自分もやっちゃうかもしれない」と思わせられる怖さがあります。


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全部がばれちゃったあと、
小林聡美が演じる、銀行のお目付役のような女性行員と、
「今までやったことのないことで、しがらみから逃れて自由になったらやってみたいことってなんだろう」
と会話するシーンがとても印象的でした。


人間って、自由になったらやってみたいことって
突き詰めると、そんな程度のことなんだ。
宮沢りえのように巨額のお金を手にしても、作りごとの幸せしか手に入らない。
それはちっとも自由じゃない。


それにしても宮沢りえももう41歳なのね。
痩せてるせいか、けっこう老けて見えるわ。
来年は50になる小林聡美の方が、ふっくらしてて健康そうに見えたわ。
by powderblueY | 2014-11-26 22:21 | 映画 | Comments(0)


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