先日、本庶佑 京大名誉教授が、ノーベル医学生理学賞をとりましたね。
すばらしい。
76歳でいらっしゃるそうな。
わたしはそのニュースを見ながら晩ご飯を作っていたんだけど、
フライパンを出して、ハンバーグを焼こうとして、
なにかがとっても気になった。
なんだろう?
なにかがわたしの記憶の片隅をノックしている。
(村上春樹風)
あっっっ!
「ねえ、昨日の夜、鶏だんご食べた?」
「食べないよ」と主人と子供が口々に答える。
「あ〜〜〜、昨日は鶏だんごを焼くつもりで、
グリルに入れて塩コショウもしたのに、
焼くのを忘れたんだわ!」
グリルを開けてみると、1日常温に置かれた鶏だんごは、嫌な臭いがしていた。
ショック!!
で、思ったの。
ノーベル賞をとるような頭脳明晰な人は、
76歳になっても物忘れがひどくなったり、人の名前を思い出せなかったりしないのだろうか?
若い頃と全く同じように、研究に関する話をし、
若い大学院生に「君の論文はあそこをもうちょっと直したほうがいいよ」と言い、
お好きなゴルフでは「この間ここをラウンドした時の、君のショットはすばらしかったですな」とか言うのだろうか。
昔、共同研究をした人から「おめでとうございます」とメールが来ても
ん? これ誰だったかな? 全然思い出せない。
とかは思わないのだろうか?
そのうち
そういえば何か賞をもらったんだったけど、なんだったかな??
とかは思わないのだろうか?
思わないんですね、きっと、そんなことは。
凡人と比べちゃいけません。